こんにちは、大学、大学院~現在に至るまで10年以上心理の世界にいて、カウンセラーとして仕事をしています、nachiです。
「カウンセラーってどうやってなるのかな」「本でまとめて知りたいな」
だけど調べると、心理学全般の本やカウンセリングの技術の本、試験対策の本ばかり…。
「実際、1冊に肝心なことがまとまっていないじゃない!」
そうなんです。心理学の中身の本はたくさんあるけど、「カウンセラーになりたい人」のための本は実はそんなに多くありません。
今回は、そんな人におすすめの本を紹介します。
「なにもわからないなら、これ読んでおこうよ」というものを選んでみました。
「カウンセラー」になりたい人が知りたいこと
まず、あなたが知りたいことを整理してみましょう。
私が、もし、これから新しいことを仕事にしようと思い、それがもし、「カウンセラー」なら、まずは以下の5つについて知りたいです。
②どうやってなるのか?
③どんなことをするのか?やりがいは?
④お給料は?
⑤仕事はあるか?・・・
だけど、実は、カウンセラーになりたい人が読む「本」は、少ないのです。
ためしに、amazonで「カウンセラー なるには」と検索すると、上記の➀~⑤について書いてある本はほとんどありません。
今、「心理学とは?」とか「売れるカウンセラーに俺はなる!」とか、知りたいわけではないですもんね。しかも心理学の本って高いので、本代だけで馬鹿になりません。
そんな中、次の3冊は、「今のところ、漠然とカウンセラーになりたいかもな」と思っている人におススメです。
・「心理カウンセラーをめざす人の本 ’21年版]
・「カウンセラーになる: 心理専門職の世界」
・「心理学入門」
カウンセラーになりたい人におすすめの本3選
本のタイトルと、著者、内容と学べることなど見ていきましょう。
これらの本は、「心理学の知識」には焦点を当てていません。
「心理学の知識の入門書」を知りたい人は、心理学を初めて学びたい人のための入門書を見てください。
「心理カウンセラーをめざす人の本 ’21年版」
・発行年月日:2020/12/18
・ページ数:全166ページ
・コンテンツ:カウンセラーになりたい!(心をケアするってどんな仕事?・カウンセラーと似ている職業の違いって?・社会が求めているカウンセラー・カウンセリング先進国に学ぶ)・ここからはじめよう心理学入門(カウンセリングの基本を学ぼう・カール・ユング 意識と無意識・心理学がわかる基礎用語)・カウンセラーの仕事現場より(カウンセラーの仕事の実態・カウンセラーの仕事をゲットするために・カウンセラーへのインタビュー)・プロのライセンス資格を取る!(心理カウンセラーのライセンスをとる!)・大学・大学院で心理学を学ぼう!(知っておくべき心理学の分野いろいろ)
・学べること:
「仕事にする」ために必要な知識を網羅的に知ることができる
「カウンセラーになりたい」と思っても、「何の資格が必要なのか?」「どこでどれだけ学べるのか?」ということがわかりません。
そこを、臨床心理士として長年の経歴を持つ著者が、必要なところを必要な分だけまとめてくれているのがうれしいところです。
仕事がイメージしやすい
本書には、現役カウンセラーへのインタビューも書かれています。
「カウンセラー」と聞くと、相談を聞いたり、人の悩みを解決したりするイメージを持つ人が多いと思いますが、そこのところを、また、そうじゃないところも、具体的に知ることができます。
信頼できる1冊
カウンセラーになりたい人にまっすぐ向けられた1冊です。
2003年より毎年、改定を毎年繰り返していて、私も学生のころ、手に取って目を通したことを覚えています。
毎年書かれているため、2017年施行の「公認心理師」についてや、毎年ちょこちょこ変更の加わる「臨床心理士指定大学院1種・2種」についても記載してくれています。
「カウンセラーになる: 心理専門職の世界」
・発行年月日:2019/8/26
・ページ数:全76ページ
・コンテンツ:心理学を学ぶ(社会心理学を中心として)・臨床心理学を学ぶ・心理専門職の資格制度・カウンセラーとして働く・医療と産業の現場で働くということ
・学べること:
カウンセラーの現在を知ることができる
これから真剣に心理カウンセラーになるには【資格】にも書いていますが、カウンセラーとして働くなら、公認心理師資格をとることは最低限必要となってきます。
公認心理師は、カウンセラーとして初めての国家資格であり、国家試験に合格する必要があります。
合格後、公認心理師として働いていくにあたり、必要になってくる知識や制度、多職種の業務範囲などを網羅している「公認心理師必携テキスト」も執筆している著者陣です。
つまり、カウンセラー業界をひっぱっている、若いカウンセラーを育てる立場にある人たちが書いている本である本書は、「これからカウンセラーになる人に向けて」のメッセージが込められているといえるでしょう。
カウンセラー業界の裏側を知ることができる
裏側というとアングラ感がでますが、簡単に言うと、「カウンセラーの仕事や資格はいいことばかりじゃないよ」ということを教えてくれています。
はじめて出会う心理学〔第3版〕
こちらは、心理学を初めて学びたい人のための入門書でも紹介していますので、詳細はそちらを見てください。
ここで加えてお伝えしたいことは、以下の2つです。
仕事の分野や内容を知ることができる
「どんなところで働くんだろう?」「心理職の公務員はどんなことをするのかな?」といった疑問に答えてくれます。
あなたが思っているよりも幅広い分野にカウンセラーの仕事があること、また、カウンセラーの仕事は思ったよりも幅広いことを知ることができると思います。
仕事で必要になる心理学の知識の基礎を知ることができる
本書は、大学の教養科目で心理学を選択した時、また、心理学を専攻した1年生の最初の時に「教科書」としてすすめられることが多いです。
カウンセラーになる人は、心理学基礎から応用心理学まで、幅広く学ぶことになります。
心理学の基礎の「き」を触らせてくれるものになっています。そのため、「こんな知識も必要なのか」と思わせてくれる1冊です。
「本は高い!」という人へ
以下の記事にまとめています。随時更新していきます。
心理学を学んでカウンセラー以外の仕事や「どの」カウンセラーがいいのかを考えている人はこちら。
公認心理師や臨床心理士の現在、「なり方」について知りたい人はこちら。
カウンセラーのお給料やつらいところを知りたい人はこちら。
参考にしてくださいね。
今回はここまで。
おわり。
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