公認心理師試験おすすめ勉強法【臨床心理士試験の勉強は必要ない】

公認心理師試験
この記事を書いたのは・・・

国立大学院の臨床心理学専攻を卒業し、現在臨床心理士、公認心理師の資格をとり、クリニックや学校で勤務中。
精神科病院、クリニックにおける経験を5年以上。
スクールカウンセリング経験あり。
最近ブログ学習中。

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こんにちは、nachiです。

「公認心理師試験を受けたいけど、どうやって勉強するのが効率的なんだろう?」
「臨床心理士試験の勉強をし直したほうがいいの?」
「もともと別職種だったんだけど、合格は難しい?」

このような悩みを持っている人に向けて、おすすめ勉強法と臨床心理士の勉強が必要のない理由をまとめました。

この記事を書いたのは、第2回公認心理師試験を受験し、合格した臨床心理士のnachiです。

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公認心理師試験の3大鉄則

公認心理師試験も「資格試験」である。つまり、一定の勉強をして臨めば受かる!
不合格は試験勉強不足だと思うべし。
実務と試験勉強は別物。つまり、実務のスキルと試験の知識は全くの別物!
セラピーがうまいのと点が取れるのは相関しないと思うべし。
試験勉強とは必要知識量と対応力をつけること。つまり、いくら勉強しようと、わからない問題は出題される!
そういうものだと思うべし。

他の資格試験でも同様ですが、「わからない」、「覚えられない」が、イコール、「職能がない」ということではありません。わからないからと一喜一憂しないことが大切です。

おすすめ勉強法3ステップ【手順】

大事なのは、どこまでもゴールから考える視点です。

➀出題範囲を理解して、必要知識量を把握
②必要知識のインプット
③時間配分の適正化

「そんなことわかってるよ!」そう思われたかもしれません。
でも多くの人は、参考書を買って、とりあえず、知識を入れていこうとしてしまいます。
もしくは、過去問を見はするけど、「ふーん」と思って、やっぱり②から入ってしまします。

たしかに、参考書には公認心理師試験合格に必要とされる知識が網羅されています。
でも、それを片っ端から頭に入れようとするのは、効率的ではありません。

時系列的に、➀→②→③としていますが、優先順位でいったら、➀→③→②です。

それだけ、➀は大切だと私は考えています。

では、順に説明していきましょう。

➀出題範囲を理解して、必要知識量を把握

大事なのは、以下を把握してから②に進むことです。

・今年はどの分野からどのくらいの量の問題が出るのか(9%なら、150問中13~14問)
・出題形式と求められる消去法の精度
・問題の種類とその割合
・事例問題で求められるレベル
・ブループリントのキーワード

ここを押さえておかないと、何の知識をどの程度まで求められているのかわからず、時間と労力の大幅なロスをしてしまう可能性が高いです。

例えば、「生物心理社会モデル」について学習する際、生物心理社会モデルは多職種連携の問題で、事例問題と絡めて出題されることが多いです。そして、154問中2~5問程度出題されています。ブループリントでもキーワードとしてあがっています。

つまり、どんな歴史を持つ理論モデルで、多職種のどの人たちがどの分野を担当しているか、ということよりも、
どの程度までの多職種連携はokとされていて、その時の公認心理師としての注意点や配慮はどういった点で大事とされているのか、というところをインプットしておかなければならないとわかります。これは、1つ適切なものを選ばされることが多いので、消去法を用いる時に、明確な理由を述べられる必要があるものだということもわかります。

②知識のインプット

➀をしっかり行うと、学ぶべきものに対して重みづけができているので、実際のインプットがとても明確になります。

インプットの優先順位はこうです。

最初は、
過去問、模試のキーワード、概念を、参考書で勉強します。

事例問題に取り上げられるところから手を付けるのが、配点が高く、公認心理師として大事だと考えられている態度がなんとなく把握できるので、おすすめです。

また、知識問題も、過去問、模試で取り上げられたものから逆引きしていくのが効率的です。

次に、
ブループリントのキーワード、概念を、参考書で逆引きします。

なぜなら、臨床心理士がブループリントのキーワードを見ると、「結局全部じゃん!」と思うから。
ブループリントの小項目は、「勉強もれしてないかな?」の確認くらいでいいと思いました。

大事なのは、必要なものを必要なだけインプットすることです。
だって勉強する時間ないんだもん。

③時間配分の適正化

第1回~第3回までの出題数は以下の通りでした。

第1回:午前77問+午後77問=計154問
第2回:午前77問+午後77問=計154問
第3回:午前77問+午後77問=計154問

解答時間は午前120分、午後120分です(弱視等160分ずつ、点字等180分ずつです)。

私は第2回で受験し、出題数はまだ分からなかったので、「出題数は、150~200問とされていますが・・・(心理学専門校ファイブアカデミー,2019)」から、
120分で100問を解く計算で時間配分を考えていました。

つまり、1問1分×100問+見直し20分です。

見直しを3回しても30分以上あまりが出たので、この計算であまり苦は感じませんでした。

一通り学習したら、何かしらの問題をまとめて解きます。その時の目安を1問1分にしていました。
1分で1問と思っておくと、1問1問に対して、いい意味で諦めがつくのがメリットです。
1分でわからなかったら後で戻ればいいんです。後ろの問題が終わってる安心感は大きいですよ。

臨床心理士試験の勉強は必要ない理由

私が臨床心理士試験を受験してから公認心理師試験を受験するまで、3年ほど空いていたと思います。
公認心理師試験の試験勉強時、臨床心理士試験関連の本は一度も開いてません。

もちろん、実務の勉強をしていないわけではありませんよ。

でも、最初に述べた通り、実務と試験勉強は明確に異なります。
勉強が思うように進まなくとも、臨床のスキルとは全く関係がありません。
「公認心理師試験では、これくらいを知っておくことが求められてるんだな」と思っておけばいいんです。

受験勉強としては、統計法や心理検査、精神疾患分野等の勉強は別で行いましたが、ベースは公認心理師試験のための参考書で行いました。

心理系の大学院生や臨床心理士試験の受験勉強をしている人は活かさない手はないですが、公認心理師試験の勉強のために、臨床心理士受験の書籍や講座を別で購入する必要は、基本ないと思います。

今回はここまでにしたいと思います。

今後、各分野別の勉強方法は別でまとめたいと思います。

おわり。