こんにちは、公認心理師、臨床心理士のnachiです。
「論文を無料で読んでみたい」、「先行研究として論文をまとめたい」と思う人には、ciniiがおすすめです。
ciniiは、基本的に無料で誰でも使える信頼性の高い学術コンテンツサービスです。
この記事では、ciniiの特徴と使い方について書いています。この記事を読めば、あなたの求める情報を論文から入手できるようになります。
ciniiの特徴【無料】
「cinii(さいにい)」は、国立情報学研究所が運営している、学術コンテンツサービスです。国立国会図書館や各大学にリンクされており、幅広い分野からキーワード入力のみで検索でき、中には、本文全文がネット上で無料で見ることができる物もあります。
まずは、ciniiの素晴らしい点を挙げたいと思います。
本文のあるなしが一目でわかる
ciniiの一番優れている点は、なんといっても、本文が読める論文を検索できるところだと思います。検索バーの下にあるタグを「すべて」ではなく、「本文あり」を選択し、検索できます。
そのようにすることで、ciniiに貯蔵されている論文の中の、本文が無料で閲覧できるものだけを検索できるのです。
ちなみに、無料で本文を読むことのできるのは、以下の通りです。
「機関リポジトリ」(国内の学協会の電子ジャーナルを提供するデータベースで、各大学にリンク)と「日経BP」(日経BP社発行の雑誌記事等の検索サービス)、J-STAGE(「科学技術情報発信・流通総合システム」。国立研究開発法人科学技術振興機構 (JST) が運営している電子ジャーナルプラットフォーム)、CrossRef(学術出版社が共同出資する非営利団体が運営する、電子ジャーナルへのリンクを一元的に管理するサービス)などです。
目的によって様々な検索ができる
論文を探す場所、それから、何を頼りに検索をかけるかを絞って、検索することができます。目的の論文がある場所や著者がわかっている場合は、大きな時短になります。
関連著者検索ができる
先行研究探しは、自身のテーマの主要な研究者が特定できません。そのような時に重宝するのが、「関連著者検索」です。
1人の研究者によって、研究分野は大方固定されているため、その論文の著者から関連で、その分野の研究者をおおまかに把握することができます。
もちろん、各論文の参考文献を検索することを忘れてはいけません。
収録刊行物が詳細に記載されている
論文を書くとき、実は一番めんどう(と言ったら怒られそうですが・・・)なのが、参考文献です。参考や引用の文献は、詳細に、かつ、所定の様式で、もれなく記述することが求められます。
そうしなければ、学術論文は基本的に審査通過しません。
その、参考文献がね、もれるのですよ、論文を書くと。
そんな時にとても重宝したのが、ciniiの収録刊行物の部分です。
この部分をコピーして、Exelにリスト化しておくのが、あとあと、本当に助かります。
ciniiの使い方
では、具体的な使い方です。
直観的に使えるので、説明するまでもないかもしれませんが、「二要因の分散分析」(心理学の統計的な分析方法の1つ)をキーワードとして説明します。
まず、googleで「cinii」と検索するか、こちらからアクセスしてください。
調べたいキーワードが決まっている場合は、そのまま入力すればOKです。
また、ciniiの便利なところは、先ほどあげたように、キーワードが論文タイトルになくても、論文の要約文から検索してヒットさせてくれるところです。
すると、このような検索結果を返してくれます。
キーワードが、統計の方法や本文中に出てくる因子名などでもヒットさせてくれるので、勉強のためにも研究論文をネットで無料で読むことができます。
ciniiの使いやすいところは、サイト自体がすっきりとしていて、リンクもわかりやすいところです。
私も学生の頃、先行研究の検索や取り寄せなどの際、大変お世話になりました。
あまり詳しく教えてもらうことのないところだと思うので、これを機にあなたも使ってみてくださいね。
今回はここまで。おわり。
コメント