公認心理師試験おすすめ本5選【第2回に合格した私が実際開いた本】

公認心理師試験
この記事を書いたのは・・・

国立大学院の臨床心理学専攻を卒業し、現在臨床心理士、公認心理師の資格をとり、クリニックや学校で勤務中。
精神科病院、クリニックにおける経験を5年以上。
スクールカウンセリング経験あり。
最近ブログ学習中。

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こんにちは、nachiです。

「公認心理師試験、なにから手を付けてたらいいかわからない」、

「どれくらい勉強したらいいのかわからない」、

「時間がないから効率よく学習したい」

このような人のために、まとめました。

この記事を書いたのは、第2回公認心理師試験を186点(約80%)で合格した臨床心理士のnachiです。
限られた時間の中で、効率的に学習し、合格しましょう。

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公認心理師試験おすすめ本5選【使い方まで解説】

 

スペック:
・第1回・追試・第2回・第3回の過去問をカバー
→わざわざ他の過去問の本を買う必要がない。
・ブループリントに沿った章立てで、分野ごとにまとまっている
→その分野でどんな問題が、どの程度出ているのか直観的にわかる。
→その分野ではどの程度の知識はつけておく必要があるかわかる
・「メモ」や「加点のポイント」があり、必要知識を網羅
→知っておくべき法律や、知識がまと目られており、他の書籍にあたるときや検索するときに便利
使い方:
➀まずは、過去問をみて、どの分野がどのような形式で、どの程度出題されているのか、を把握します。これが、その分野をどの程度まで学習しなければならないかということと同義になります。
ここに関しては、別記事で詳しく解説しているので、興味のある人はどうぞ
公認心理師試験おすすめ勉強法【臨床心理士試験の勉強は必要ない】
②次に、本書の「解説」に記載されていることは、「基本知識」として覚えます。なぜなら、問い方を変えて、再度出題されるテーマである可能性が多いからです。
③そして、知らないところや知識不足を感じるところは、さっさと他の書籍や検索をかけてしまいましょう。

☆上から順番に実行するとわかるのですが、公認心理師試験に必要な知識から逆引きしているので、他の書籍にあたったとき、本の情報に強弱がついて見えますよ。

スペック:
・公認心理師試験の概要まで載せてくれている
→資格試験であることを再確認させてくれ、学習プランの作成や前提の確認ができる。
・必要知識をカバーしている。特に、基礎心理学や質問紙法、投影法などの、心理士以外からしたら「ようわからん」分野がまんべんなくよくまとまっている
→情報を整理して学習することができ、自分の「わからない」ところがわかる
・「用語解説」「check」が有能
→かゆいところに手が届く。言葉がわからなくても、他の書籍を開かなくていい。
・模試試験がついている
→過去問にのってないけど、問われそうなものを集めてくれているので、ここまでカバーすれば大丈夫そうという自信がつけられる。
使い方:
➀過去問やブループリントから拾った箇所やキーワードを中心に、各分野を学んでいく。
②次に、自分がわからない分野を見つけ出す
例えば、「心理検査はイメージが全然つかない」、「心理学の実験法が何をやってるかわからない」、「統計法ってなに?」とか。
③知らないところや知識不足を感じるところは、さっさと以下のような書籍や検索をかけてしまいましょう。

この2冊で、パッとしないところがない人は、ほかの書籍にあたる必要はありません。
繰り返し学習して、知識を入れて、解けるようにしたり、時間内に終えられるようにするだけでOKです。

ここからは、各分野わからないところがある人におすすめ本です。

精神医療分野

・「本書を手に取られた方は、ぜひ最初に目次をご覧いただきたい。類書にはない、斬新な内容となっているとの印象をもっていただけると思う。それとともに、『これ1冊あれば大丈夫』といった安心感ももっていただけるはずである。」序より引用(下山,2016)
→「公認心理師必携」と書いてある通り、精神医療における心理師の知識と役割を網羅した記載内容。各疾患や症状に関して、わかりやすく解説されており、ざっくりとさらうことができる

☆「試験勉強のために」は、全部読む必要はない。しかし、今後の心理師として働いていくにあたり、持っていて損はなく、むしろ、「心理師の目線に立った」精神医療の基礎知識をまとめてくれているので、これが読めなければ、働けない一冊。そう考えると、試験勉強から実務まで使えるので、コスパがいい

心理統計

・この一冊で、心理統計はカバーできる。大学でお世話になった一冊。記述統計学の理屈はもちろん、考え方や手順が、順序だてて記載してある。
→大学で心理学専攻だった人や、「統計的仮説検定とはなんぞや」「記述統計とはなんぞや」がわかっている人は、読んで納得、使って納得、復習して安心の一冊。
半面、統計の学ぶべき全体像が見えていない人は、学ぶべき専門用語をはっきりさせてから、もしくは、下のやつを読んだ後、あたった方がよい一冊

 

・心理統計と同じ方法を、医療分野を例にして、わかりやすく解説してくれている。
例えば、「対象者200人を2グループに区分し、グループ1で新薬Aを、グループ2で従来薬Bを投与し、薬の効果についてグループ間の比較をした。」なんの分析方法を用いるか。「全身麻酔下の手術が予定された300人を3グループにランダム化区分をし、各グループで気管挿管用の器具、A、B、あるいはCを用いた場合の気管挿管に要する時間を比較した。」分布に偏りがない場合の分析方法は?等。
→統計全体のイメージがわかり、どんな考え方をするかがわかる。
→統計的仮説検定?カイ2乗検定?因子分析ってなに?という人向け。

心理検査

心理検査分野は、物にあたるのが一番です。

実験法

実験法の分野は、1本論文に目を通してみるのがいいです。

詳しくは、【公認心理師試験】心理学の統計学は難しい?先に学んでおくべき理由に記載しています。

心理検査、実験法の分野に関しては、本を買って勉強するのは非効率的な気がしています。なぜなら、やったことのない人には、どんな勉強をしてもイメージがわかないから

ここまで、私がおすすめの本を5冊でした。いかがだったでしょうか。
試験勉強は、試験のための勉強であって、実務とは異なります。
自分にとって不足している知識を過不足なく補い、効率的に学習していきましょう。

おわり。